株取引をするにあたって知っておくべきキーワード(基本)をまとめました。
よかったら参考にしてください。
この記事を書くにあたって以下のサイトを参照しました。
「野村證券 証券用語解説集」
「SMBC 日興証券 初めてでもわかりやすい用語集」
「カブスル 株式投資の大事な用語を覚えよう」
「MUFG 投資をまなぶ 用語解説」
「BATONS EPSから企業の収益力や成長性を判断!そのほかの代表的指標も紹介」
「東証マネ部 グロース株とバリュー株の違いは?指標を使った見分け方も紹介」
PER(株価収益率・かぶかしゅうえきりつ)
PER は “Price Earning Ratio” の略で、株価が1株あたり純利益(EPS:Earnings Per Share)の何倍かを示す指標です。
現在の株価が企業の利益水準に対して割高か割安かを判断する目安として利用されます。
簡単に言うと「同じ純利益を何年出し続ければ投資資金を回収できるか」を表したものです。
例えば 「PERが10倍の会社」というのは「同じ純利益を10年間出し続ければ、投資資金を回収できる」ということを意味します。
投資資金の回収は早ければ早いほどいいので、PERの数値が小さい方がお買い得(割安)になります。
業種によりPERが異なるので、同業他社で比較するのがポイントです。
PBR(株価純資産倍率・かぶかじゅんしさんばいりつ)
PBR は “Price Book-value Ratio” の略で、株価が1株あたり純資産(BPS:Book-value Per Share)の何倍まで買われているかを示す指標です。
現在の株価が企業の資産価値に対して割高か割安かを判断する目安として利用されます。
PBRの数値が1倍なら、株価と企業の資産価値(解散価値)が同じ、
PBRの数字が1倍以上なら、株価のほうが企業の資産価値(解散価値)より高い、
PBRの数字が1倍以下なら、株価のほうが企業の資産価値(解散価値)より低いという意味になります。
PBRの数字が1倍を超えていれば割高、1倍未満であれば割安と言えますが、あまりに低い時は倒産の可能性があるので、業績を調べる必要があります。
先ほどのPERの時と同様に、業種により数値が異なるので、同業他社で比較するのがポイントです。
解散価値とは?
金融情報サイト 解散価値とは / 財務・会計用語集 iFinance から引用
解散価値は、企業の資産総額から負債総額を差し引いた株主資本(純資産)のことをいいます。 これは、企業が何らかの理由で事業活動をやめて解散する場合、金融機関等の負債を全て返済して残った財産を株主の間で分ける際に、どれぐらい株主に資金が返ってくるかを示すものとなっています。
ROE(自己資本利益率・じこしほんりえきりつ)
ROEは “Return On Equity” の略で、株主が拠出した自己資本を会社がどれだけ有効活用しているかを示す指標です。
「ROEの数値が高い」ということは「投資された資本を効率的に利益に変えている」ということを意味します。
ROEの数値が高水準で継続している企業は成長を続けるため、株価上昇や配当が増える可能性が高くなります。
また、以下の公式でも算出できます。
ROEの推移を見ることで企業の収益性を確認することができます。
ただし、他の要素(負債・コスト削減による利益上昇など)と合わせて確認する必要があるのは言うまでもありません。
EPS(1株あたり純利益・ひとかぶあたりじゅんりえき)
EPSは “Earnings Per Share” の略で、1株あたりの利益がどれだけあるのかを表します。
当期純利益(Net Income)とは、1事業年度にあげた収益から税金費用を含む全ての費用を差し引いた利益のことです。
EPSは1株あたりの利益を表すので、数値が高いほど企業の「収益力」は高いみなすことができます。
また、前期以前のEPSと当期のEPSを比べることで企業が「成長」しているかどうかを判断することができます。
EPSはどうしたら上がるのか?
先ほど紹介した公式から考えると、EPSが上がるには以下の2通りが考えられます。
① 分子である当期純利益を大きくする
売り上げと利益が増えている企業のEPSは上がり、株価も上がります。
② 分母である発行済み株式数を小さくする
自社株を買う「株式消却」が行われると、市場に出回る株式が減少します。一般に、自社株の取得は市場ではポジティブなニュースと受け取られます。
株式銘柄の適切な価格の求め方
一番最初に紹介した PER(株式収益率)を再掲します。
この式を変形すると以下のようになります。
日経平均のPERは10〜15倍が妥当とされているので、EPS=100円と仮定すると、適正な株価は 1,000~1,500円程度になります。
EPSとPERの数字を見ることで、株の買い時と売り時を判断することができます。
BPS(1株あたり純資産・ひとかぶあたりじゅんしさん)
BPSは “Book-value Per Share” の略で、1株あたりの純資産(= 資産ー負債)を表します。
株価が割安か割高かを判断する指標 PBR(株価純資産倍率)を算出する際にも使われます。
この数値が高いほど、会社の安定性が高いと考えることができます。